ジェスチャ動作の包括的利用による3次元形状モデリング
3次元形状に基づいて議論を行う際には,2次元的な絵や手振りのみではなく,3DCGで3次元的なイメージを共有することが有効である.本研究では簡便な3次元形状モデリング手法として,一般に3次元形状を伝えるための手段として用いられるジェスチャ動作を利用した3次元モデリングシステムの構築を目的とする.提案するシステムではジェスチャ入力によりプリミティブを生成し,生成した形状に対して手で変形操作を加えていくことで3次元形状を作成する.
2019年度修士論文 (松倉聖憲)
実空間の障害物を考慮したVR空間のリアルタイム構築
HMDを装着して体験するVRでは障害物のない空間が必要であり,ユーザのHMD使用可能範囲は制限を受ける.この問題に対して,実空間の障害物配置に合わせてバーチャル空間を構築することで,障害物のある空間でも没入感を損なうことなくVRを体験可能とする方法が検討されている.しかし,バーチャル物体は,一般的に実体は無いものという印象を抱かれているため,実物体と同じように体験者が障害物を回避するかは定かではない.本研究では,安全性の高いVR空間を構築するために,まずバーチャル物体に対する人の回避行動の特性について,実物体と比較して調査する.得られた知見に基づいて,障害物のある空間でも世界観を損なわない現実ベースのVR空間をリアルタイムに構築する手法を確立する.
2019年度卒業研究〜継続中 (松尾直紀)
足底圧分布に基づくダンス技術評価手法
ダンス技術の向上においては, 手本と同じ見た目に近づけて踊るだけでなく, 足腰を意識した練習を行い基礎や応用の技術を習得することが重要である. 本研究は, 工学的な側面からストリートダンスの初心者の上達を支援するために, ダンスを踊っている際の足の使い方, すなわち重心の変化に着目し, ダンス技術を定量的に評価する手法を提案する.左右足の足底圧分布の時間変化を,3種類のステップに対し測定し,経験者と初心者を比較したところ, つま先あるいはかかとのいずれかに荷重をかける際に経験者は荷重が安定するのに対し, 初心者は荷重にばらつきが見られた.
2016年度卒業研究(佐藤正隆)
情報処理学会第79回全国大会
ランニング条件によって異なる足底圧分布変化の計測とその解析
ランニングによって生じる足底の状態変化を確認するために,足底圧分布を計測し分析を行った.同じ速度で異なる距離,同じ距離を異なる速度というように条件を設けて走行実験を行い,それぞれのランニング前とランニング後に足底圧分布を計測した.実験の結果,走行条件の速度及び距離の増加に従って,ランニング後の圧力が最大となる位置の変化が生じる割合が増加した.並びに,圧力の合計,平均,圧力が計測された領域の面積においてランニング前後の有意差が確認できた.
2015年度卒業研究(上田宗平)
2016年電子情報通信学会全国大会