業務管理における三次元の情報可視化

本研究では,様々な視点から業務を把握する例として,人のスキルを確認しながらプロジェクトに配置していく作業に着目する.時間の流れを縦軸にとり,人のスキルを示す円柱が集合してプロジェクトを示す円柱を構成することで,仕事の情報を可視化する.円柱の底面がプロジェクトの始点,頂点がプロジェクトの終点である.各時間における各円柱の太さは,それぞれの人・プロジェクトの使用スキルの量を表す.円柱が太ければ多くの人数が必要であり,長ければ長期間を要することがわかる.
2019年度卒業研究 (高木凜)

二面直交リフレクタアレイを用いた視点追従空中ディスプレイ

本研究では,視点追従を用いた空中像を表示するディスプレイシステムを提案する.二面直交リフレクタアレイを用いて提示する空中像ディスプレイは,光源からの光を反射等の光の性質を用いて空間上の任意の点に結像させるものである.既存のシステムでは,空中映像を適切に視認できる角度が限られており,利用者は映像が適切に見える位置を自分で発見しなければならない.提案するディスプレイは,空中像を見ている利用者の位置や視線をセンシングし,その結果に応じてディスプレイの位置やリフレクタアレイの向きをリアルタイムに制御する.装置の試験的実装を行い,従来であれば正面からのみ空中像を視認できるところを本システムでは前後左右いずれの方向に対しても空中像を提示できることを確認した.
2016年度卒業研究(藤原徹平)
インタラクション2017 インタラクティブ発表