集中力向上のための他者の存在感提示システム

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集中することは物事に取り組む上で重要なことであり,今日,集中するために人目の存在する場所を利用して作業する人が多く見受けられる.本研究では,ある程度の人目があることで集中が高まる可能性があることに着目し,他者の存在感を提示することにより集中力を高めて作業効率の向上を図るシステムを構築する.椅子に内蔵した圧力センサからユーザの重心位置をリアルタイムに計測し,重心位置の変化量から集中度合を推定する.集中の低下を検出すると,立体音響を用いて,足音や物音により他者の存在感を提示する.集中力を測定するランダムな数字のタイピング作業によって,重心の前後運動が大きくなれば集中が低下すると推定できることを確認した.
2016年度卒業研究(石川諒)
情報処理学会第79回全国大会

“みんなで捨てたくなる”ごみ箱システム

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本研究では,ユーザのごみをごみ箱に捨てる意識の向上を目的としたごみ箱システムを提案する.提案するごみ箱システムでは,ごみを捨てることと,ユーザのスマートフォンで育成されているキャラクタの成長が連動する.ごみ箱はごみが捨てられたことを赤外線を用いたセンシングにより認識する.ごみが捨てられたことを認識すると,周囲にいるユーザ全員に,Bluetooth Low Energyを用いた通信によりポイントが送信される.捨てた本人だけでなく,ごみ箱の周囲にいる他者にもキャラクタの成長ポイントを与えることで,協調してごみ捨てを行う一体感を創出する.
2015年度修士論文(浅井駿)
エンタテインメントコンピューティング2015

食欲に影響を与える食卓照明システム

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本研究では,照明の色彩を変化させることにより,見た目のおいしさを変化させる食卓照明システムを構築する.照明効果検証実験の結果から,食品に投影する色は食品の持つ色がふさわしいことが分かった.食品に対してプロジェクタにより付加的な色彩を投影するシステムを実現した.実装したシステムは単一色の食品に対して適応可能であり,食品の見た目のおいしさを向上することができた.
2015年度卒業研究(村井裕樹)
2016年電子情報通信学会全国大会

映像コンテンツ視聴時におけるCG観客を利用した笑いの増幅

本研究では,映像コンテンツを一人で視聴している時に視聴者の笑うタイミングに合わせて一緒に笑うCGの観客を提示して,劇場の臨場感を再現し,本当に劇場にいるかのような感覚を与えることで笑う量を増幅させる手法を提案する.映像コンテンツとCG観客と劇場を提示するデバイスとしてHMDを用いる.視聴者の笑うタイミングは加速度センサを腹部(第6肋骨と第7肋骨の間の肋骨弓の下の腹直筋)に装着することで検出する.提案システムを用いた実験を,動画コンテンツ2つとCGの有り無しを組み合わせた4つのパターンの視聴により行い,笑い増幅効果の有無を笑った回数と継続時間で評価した結果,笑った回数が提案システムの使用により有意に増加し,提案システムの笑い増幅効果が示された.
2015年度卒業研究(向井耀)
2016年電子情報通信学会全国大会